作品レシピ
2025年06月14日

鉱石パーツで作るレジンの紫陽花ヘアクリップ

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梅雨の季節がやってきました。じめじめと蒸し暑く、空もどんよりとして気持ちも沈みそうになりますが、実はハンドメイドのモチーフになるものも意外と多いのがこの季節です。表現しやすい雨のしずく、傘、そしてレインブーツ。可愛くデフォルムするのが楽しいカエルさんやカタツムリ。そしてなんと言ってもこの時期を代表するのが紫陽花です。 

 

今回はパープルやブルー系のグラデーションが美しい紫陽花をレジンで表現し、ヘアアクセサリーに仕立てるレシピをご紹介いたします。ユニークなのは、お花ではなく鉱石のパーツを作って紫陽花に見立てるところ。見る人の連想に委ねるデザインです。 

 

奥行きの出し方や雨に濡れたツヤ感をアップさせる方法などを含め、詳しい作り方をご説明いたします。 

ジャンル:
レジンレジン

目次

  1. 1.材料と道具
  2. 2.作り方
  3. 3.まとめ

1.材料と道具

・作家のためのレジン

・調色パレット

・いろどろっぷ ファンタジーカラー(コバルトブルー、ライトパープル)

・竹串

・エンボスヒーター

・鉱石モールド

・紙ヤスリ(#240、#400、#1000)(パジコ)

・メイクブラシ

・ヤスリ

・電動ピンバイス

・まさるのDECOボンディ

・ピンセット(アクセサリー工具セット)

・ヒートン

・クリップ

・接着剤

・ヘアクリップ(パーツクラブ)

・UV-LEDライト

2.作り方

作家のためのレジンを使います。

hydrangea 01

パレット2つにそれぞれレジン液を入れます。

hydrangea 02

コバルトブルーとライトパープルの着色剤を使います。

hydrangea 03

それぞれのパレットにお好みの量の着色剤を加えます。

hydrangea 04

調色スティックや竹串などでよく混ぜます。

hydrangea 05

必要あればエンボスヒーターで気泡を飛ばします(やり方はこちら)。

hydrangea 06

小粒の鉱石が作れるモールドを使います。

hydrangea 07

ひとつめの型にライトパープルの着色レジンをモールドの3~4割程度まで流します。

hydrangea 08

別の型にコバルトブルーの着色レジンをモールドの3~4割程度まで流します。

hydrangea 09

ライトパープルとコバルトブルーの着色レジンを入れた型に透明レジンをモールドいっぱいまで流します。

hydrangea 10

別の型にクリアレジンのみをモールドいっぱいまで流し、硬化します。

hydrangea 11

モールドから取り出します。

hydrangea 12

3つの鉱石パーツができました。

hydrangea 13

モールドの注ぎ口部分の面が少しくぼんでいて形がいびつです。

hydrangea 14

くぼんでいる面を紙ヤスリで削って平らにします。まずは#240、次に#400、そして#1000の順で紙ヤスリを持ち替えて削ります。

hydrangea 15

なめらかに整えます。

hydrangea 16

それぞれのパーツと同じ色の着色レジンを竹串で少量取り、削った面全体に行き渡らせて硬化します。

hydrangea 17

ピンバイスで穴を開ける部分をヤスリで削り平らにします。

hydrangea 18

平らに削った部分にピンバイスで穴を開けます。

hydrangea 19

まさるのDECOボンディを使います。

hydrangea 20

穴にDECOボンディを流します。

hydrangea 21

キャップのピンで穴の中の空気を取り除き、ボンディでいっぱいにします。

hydrangea 22

ヒートンを挿し込みます。

hydrangea 23

ヒートンの周りにボンディを塗って補強し、硬化します。

hydrangea 24

コーティングします。

hydrangea 25

ヒートンの根元までコーティング液に浸し、竹串で余分な液を落としたら硬化します。こちらは後でピアスに仕上げます。

hydrangea 26

接着剤を使います。

hydrangea 27

鉱石パーツに接着剤を塗ります。

hydrangea 28

ヘアクリップに貼り付けます。

hydrangea 29

バランスよく貼り付けたら丸1日乾かします。

hydrangea 30

調色パレットにレジンを少量流します。

hydrangea 31

竹串でレジンを少量取り、レジンパーツに貼り付けた鉱石パーツの裏側をコーティングします。

hydrangea 32

全ての鉱石パーツの裏側をコーティングし、硬化します。

hydrangea 33

このようにできました。

hydrangea 34

作家のためのレジンコーティング液で仕上げをします。

hydrangea 35

鉱石パーツ全体をコーティングし、硬化します。

hydrangea 36

ヘアクリップの完成です。

hydrangea 37

こちらはピアス。いろんなアクセサリーに加工して楽しみましょう。

hydrangea 38

3.まとめ

今回は季節にちなみ、レジンの紫陽花アクセサリーの作り方をご紹介いたしました。あえて花びらをかたどったパーツは作らず、鉱石モールドを用いたユニークな方法で仕上げるレシピです。寒色の同系色の淡い着色レジンの色合いが美しく爽やかなヘアクリップに仕立てました。

石の形のモールドで作るレジンパーツは鋭利な角も多く、直線を繋いだアウトラインがごつごつとしてマスキュリンな印象です。それをやわらかな曲線を描く紫陽花に見立てたのがこの作品の最大の特徴です。言ってみれば、見る人の連想に頼ったデザインです。

鉱石とお花という対極にあるようなモチーフを融合させたのは、その色合い。ブルー、パープル、そしてクリアの3色のレジンの組み合わせが想像以上の表現力を発揮しているのです。小さな石をぎっしりと並べた様子も紫陽花らしさを醸し出しています。

こういったシンプルなデザインこそ、ディテールが大切です。奥行きを持たせるため、それぞれの鉱石パーツをグラデーションにしています。カラーレジンでモールドをいっぱいにせず、3〜4割程度だけ入れて硬化し、残りはクリアのレジンで埋めています。

紫陽花は雨に濡れた様子も大変美しいお花です。透明感いっぱいのレジンで作る紫陽花には十分にその雰囲気が表れていますが、さらにていねいにコーティングすることでツヤと潤い感をアップさせることができます。

淡い着色のグラデーション鉱石を並べて作る、レジンの紫陽花。ヘアクリップに並べても、繋いで揺れるピアスにしても、ペンダントトップにしても映えるモチーフです。蒸し暑くジメジメとした今にふさわしい、涼しげで爽やかなハンドメイドアクセサリー。作ってみてはいかがでしょうか。

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