作品レシピ
2025年09月03日

ふんわり浮かぶ雲、うっすらとかかる虹…幻想的な雨上がりの空を閉じ込めた球体レジンのチャームの作り方

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ふんわりと雲の浮かぶ背景にうっすらとかかる虹。雨上がりの空は本当に美しいものです。今回はそんな幻想的な風景を透明な球体の中に閉じ込めた、虹がかかる空のレジンチャームの作り方をご紹介いたします。 

 

赤、オレンジ、黄色、緑、そして青に着色した5色のカラーレジンで描く虹と、ふんわりちぎって塊にした本物みたいな練り消しゴムの雲。これらを2つの半球を貼り合わせて作るレジンの球体に閉じ込めるレシピです。 

 

虹の配色や雲の位置次第で表情は自由自在。使用する半球の直径を変えればサイズもお好みで選べます。ピアスやキーホルダーなどさまざまなレジンアクセサリーに加工できる、雲と虹が美しい雨上がりの空を閉じ込めたような球体チャームの作り方です。 

ジャンル:
レジンレジン

目次

  1. 1.材料と道具
  2. 2.作り方
  3. 3.まとめ

1.材料と道具

作家のためのレジン

作家のためのレジン着色剤

調色パレット(5個入り)

調色スティック

UV-LEDライト

エンボスヒーター

平やっとこ

半球モールド

ヒートン

ピンバイス

練り消し

デザインナイフ

マスキングテープ

平らなモールド

輪ゴム

2.作り方

薄いモールドの裏側またはシリコンシートなど、パレット代わりになるものを1枚用意します。必要あればマスキングテープで拭って埃を取り除きます。

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シートの上に5箇所に分けて少量のレジン液を乗せます。

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乗せたレジンを虹になるよう着色します。 赤、青、黄色、緑、そしてオレンジの着色剤をそれぞれに加えます。色が混ざってもきれいに見えるよう、できるだけ明るい色を選びましょう。淡く着色するほうがより本物の虹らしく仕上がり、また、失敗も防げます。

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調色スティックでしっかりと混ぜます。着色したら試しに虹を描き、必要に応じて着色の濃さを調節します。

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日の当たらない場所に置いて気泡を抜きます。

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練り消しゴムの雲を作ります。

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練り消しゴムを少しこね、左右に伸ばして台の上にふわっと乗せます。

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半球モールドに透明のレジン液を9割入れます。

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練り消しゴムの雲を封入します。調色スティックの先に透明のレジン液を少量付け、ふわふわの練り消しゴムを塊にして取って2〜4個入れます。

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雲の中にある気泡を取り除きます。触りすぎると雲がボロボロとほぐれてしまいますが、その方がかえってリアルに仕上がるので気にせず行いましょう。

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120秒硬化します。

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半球の平面に虹を描きます。黄色の着色レジンで曲線を1本描きます。

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その上にオレンジの着色レジンで2本めを描きます。

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黄色の線の下に緑の着色レジンのラインを描きます。

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赤の着色レジンをオレンジの線の上に描きます。

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青の着色レジンを緑の線の上に描きます。

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全体を見て必要あれば塗り足し、60秒硬化します。

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半球を覆う面積のあるシートまたは平らな面のあるモールドを用意します。透けて見える方が確認しやすく、作業に向いています。

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透明のレジン液を表面がふっくらするくらい多めに流します。

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シートまたはモールドの平らな面ををそっと上から置いて軽く押さえ、120秒硬化します。

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シートを外して60秒硬化します。

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裏返して60秒硬化します。

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半球モールドに透明のレジン液をたっぷり入れます。

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練り消しゴムの雲の塊を3個ほど封入し、気泡を取り除きます。

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シートまたはモールドの平らな面を下に向けて被せ、120秒硬化します。

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半球からはみ出たバリを千切り、やすりやナイフで削って取り除きます。

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気泡でできた穴があれば、レジンで埋めて60秒硬化します。

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平らな面に透明のレジン液を少量塗って半球同士を合わせます。

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ぴったりと合わせた状態でモールドに戻し、120秒硬化します。

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半球の隙間を透明のレジン液で埋め、完全な球体にします。

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ピンバイスでヒートン用の穴を開けます。半球の接着面は避けましょう。

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開けた穴にレジンをゆっくりと垂らして入れ、ヒートンを挿して硬化します。

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コーティングをします。平やっとこでヒートンを挟み、持ち手を輪ゴムで固定します。

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調色パレットに透明のレジン液を入れ、エンボスヒーターで温めます。レジン液が冷えた状態だと粘度が高くて失敗の原因になります。温めてできるだけサラサラにしてからコーティングするとうまくいきます。

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レジン液の中に沈めて全体をコーティングし、余分な液をしっかりと落とします。

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塗り漏れがないか確認し、くるくると回しながら全体に均一にレジン液を行き渡らせます。

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くるくると回しながら120秒硬化します。

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置いた状態で硬化します。

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完成です。

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3.まとめ

空にふんわりと浮かぶ雲とうっすらとかかった雨上がりの虹。そんな幻想的な光景を透明感あふれるレジンの球体に閉じ込めました。今回は、半球モールドを2つ使って球体に仕上げる虹がかかる空の作り方をご紹介いたします。

このレシピのポイントは、ふわふわとしたリアルな雲と繊細な虹のライン。あえて着色せず、透明のままのレジンの中に閉じ込めることでクリア感と清涼感を表現します。どこから見ても立体的で美しい景色が広がる、夢のようなレジンの球体です。

濁りのない虹にするため、使用する着色剤には明るめの色味を選びます。着色の濃さはお好みによりますが、淡く着色した方が混ざった時の濁りが気にならず、きれいに仕上がります。透明度が高い方がリアルに見えますので、着色剤は控えめにするのが良さそうです。

虹は7色と言われますが、ここでは5色にとどめました。色数が増えると虹が太くなり、球体の中でのバランスが崩れてしまいます。もっと大きな半球モールドを使う場合は色数を増やすのも良いでしょう。

空に浮かぶ雲には、ふわっとした質感を表現できる練り消しゴムを使いました。こねて柔らかくしたものをちぎってふんわりとした塊にしてから透明のレジンにそっと閉じ込めます。リアルな雲の質感が出せるので、これはレジンアクセサリー作りにおいて大変人気のある手法です。今回はそれに虹を合わせたレシピです。

球体レジンの作り方には何通りかありますが、今回は同じサイズの半球パーツを2つ作って後で貼り合わせる方法を取りました。このやり方を選ぶと、どうしてもバリができてしまいます。きれいに仕上げるため、バリは丁寧に削って取り除いてから半球を合体させましょう。隙間をきちっと埋めるのも大切なプロセスです。

アクセサリー加工するために付けるヒートンは、ピンバイスで開けた穴に挿し込みます。その際、割れや浮きを防ぐため、半球と半球の接着面は避けます。すこしずれたところ選んでピンバイスで削りましょう。

仕上げに透明レジンで全体をコーティングします。エンボスヒーターで温めてレジンをサラサラにしてから全体に浸すとムラなく仕上げることができます。くるくると回しながらライトでしっかりと硬化させ、透明感のあるつるんとした表面に整えましょう。

虹の色数や色相、濃淡は、自由にアレンジすることができます。今回はピアスになるような小さめサイズに仕上げましたが、使用する半球モールドの直径次第でサイズも自由自在。大きめに作ってキーホルダーなどに加工するのも良いでしょう。

ふわふわとした雲を背景にうっすらとかかる虹が幻想的な、まるで雨上がりの空を閉じ込めたようなレジンパーツ。ぜひ作ってみてはいかがでしょうか

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